皆様、こんにちは。サプール協会日本支部の事務局を務める㈱アウニー(代表・増田)です!
今回は、10月13日から24日までイオンモール佐賀大和で開催された展示会「THE SAPEUR studio」についてレポートします!
無事、大成功に終わってホッとしております!
最近、改めて知られるようになりましたが、「サプール」は、アフリカのコンゴ共和国ならびにコンゴ民主共和国でみられるファッション文化のことで、また、それを楽しむ人々のことを言います。彼らサプールは、平均月収3万円ともいわれる貧しい生活の中で、週末になれば、その何倍もする高級ブランドのスーツやネクタイ、アクセサリーを身にまとい、陽気なステップで外を出歩きます。
日本人で唯一、サプールを撮り続けている写真家のSAP CHANOさんによれば、サプールの始まりは約90年前とされ、ギネス・ビールのCMに起用されたことで、欧州で一気に有名になったとか。数年前には日本のテレビでも紹介されました。“服が汚れるから争わない”という精神の下、非暴力主義を貫く平和の使者としても知られています。
そんなサプールについて、広く皆様に紹介したく、「THE SAPEUR studio」を開催しました。
期間中は、SAP CHANOさんが撮影した写真約150点を展示したほか、サプールたちが着るようなおしゃれなジャケットをはじめ、写真集やポスター、マグカップなど関連グッズも販売しました。
中でも16日と17日は、SAP CHANOさん本人によるトークショーと撮影レクチャーを催し、多くの人が会場に訪れてくれました。
トークショーでSAP CHANOさんは、サプールについて次のように解説しました。
「彼らは日頃は普通の職業を持った人。中には無職の人もいる。週末になれば着飾って、周りから注目を集めて笑顔を振りまく。
やっぱりね、注目を集めると悪いことできない。善人になる。気分もウキウキする。
だから、おしゃれをして笑っていればなんとかなるさ、みたいなところがあって、彼らの存在が社会を明るくしている側面もある」
また、来場者からの「現地でおしゃれは男性だけのもの?」という問いに、「例えば旦那さんがサプールだと、その奥さんも服を共有して同じ格好をする。だから、男女同じ、平等なんだよ、という意味も込めている。実際、彼らの服はユニセックス。
女性のサプールも150人くらいいる」と答えてくれました。
私、増田も、学生時代にSAP CHANOさんの写真集に出会い、サプールのことを知りました。ファッションももちろんですが、彼らが伝えるメッセージに感動したのを今でも憶えています。
社会人になって落ち込んでいた時、再び写真集を開いて彼らを見返していたら、本当に元気をもらいました。その時に、新しいことに挑戦しよう! と思って、自分で会社を立ち上げる決心もつきました。
それほどに、私にとってサプールの影響力は大きなものです。
ですから、皆様にも、サプールをきっかけに、何か新しい自分を見つけてもらえたら嬉しいです!
サプール協会日本支部では、サプールを紹介することで皆さんを元気にしたく、引き続き、各所でイベントを計画していますので、その際はぜひ会場にお越しください!
最後に、あるサプールの言葉。
人生でいちばん大切なことは、どんな困難にあっても笑顔でいることだね。かっこいい服装をしてね。それがサップというものだよ。
――――――――――クリスティ・エンベール タンクローリー運転手 33歳
『THE SAPEURコンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』(茶野邦雄・オークラ出版)より
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